
エビングハウスの忘却曲線
19世紀の心理学者ヘルマン・エビングハウスの研究によると、人間は学習した内容を急速に忘れてしまいます。以下の「忘却曲線」によれば、時間が経つにつれ記憶の定着率が低下します。
20分後:42%忘れる
1時間後:56%忘れる
1日後:67%忘れる
1週間後:75%忘れる
1か月後:79%忘れる
しかし、適切なタイミングで復習すると、記憶は強化され、忘れにくくなります。
「単語は覚えなくていい」という本気のアドバイス
2歳児が単語を無理して暗記しないように、私たちも「暗記」にこだわる必要はありません。今日覚えた単語は、忘れてしまっても大丈夫。なぜなら、一度覚えても脳は短期記憶として処理し、すぐに忘れるのが自然な働きだからです。
短期記憶と長期記憶
人には、数秒から数分間記憶する「短期記憶」と、数年間維持される「長期記憶」があります。単語を覚える際、まずは短期記憶に入りますが、これが自然に消えるのは正常なことです。
記憶の鍵を握る「海馬」
脳の「海馬」は、インプットされた情報を「必要か不要か」選別する役割を担っています。重要な情報は「長期記憶」に送られますが、単語のような情報は一度では海馬に認定されません。
海馬をだます「反復学習」
では、どうすれば単語を長期記憶に定着させられるのでしょうか?それは、海馬を「この情報は重要だ」と思わせることです。そのために、 2週間後に再び復習し、その後も繰り返し学習 します。忘れてしまっても問題なく、 5回ほど繰り返すと海馬が長期記憶として認識 してくれます。
まとめ
単語は「一度で覚えよう」と思わず、むしろ「忘れること」を前提にしましょう。そして、適切なタイミングで何度も繰り返すことが大切です。語学学習のカギは、「無理な暗記」ではなく、「反復による自然な定着」なのです!

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校長 ジョージ赤阪
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