
日本人にとって発音しにくい英語の子音がいくつかあります。例えば、w で始まる wood(木材)などの単語です。これを正しく発音するには、下の写真のように唇をしっかり尖らせてから発音すると、よりネイティブに近い発音になります。
その他にも、私たちが練習するとよい子音の例をいくつか紹介します。
1. /w/ と /r/ の違い
例: wood /wʊd/ と rude /ruːd/
/w/ は口をしっかり丸める。唇を前に突き出すイメージ。
/r/ は舌を後ろに引き、唇は丸めすぎない。
練習方法:
"we, woo, way" などをゆっくり発音しながら、唇をしっかり丸める。
"red, road, right" では舌を後ろに引くことを意識する。
2. /θ/ と /ð/(th の音)
例: think /θɪŋk/ と that /ðæt/
/θ/(無声音)…舌を軽く前歯の間に挟んで「スー」と息を出す。
/ð/(有声音)…同じく舌を前歯の間に挟むが、声を出す(濁る)。
練習方法:
鏡を見ながら舌が前歯の間に出ているか確認する。
"think, thin, thank"(無声音)と "this, that, those"(有声音)を繰り返す。
3. /v/ と /b/ の違い
例: very /ˈvɛri/ と berry /ˈbɛri/
/v/ …上の歯を下唇に軽く当てて、息を出しながら発音。
/b/ …唇を閉じてから破裂させるように発音。
練習方法:
"very" を発音する際に「ブ」ではなく「ヴ」にする意識を持つ。
"van, vine, vet" をゆっくり発音しながら、唇と歯の動きを確認する。
4. /l/ と /r/ の違い
例: light /laɪt/ と right /raɪt/
/l/ …舌先を上の歯の裏(歯茎)につけて発音。
/r/ …舌を後ろに引き、口の中で浮かせるようにする。
練習方法:
"light, late, lake"(舌を歯茎につける)と "right, rate, rake"(舌を後ろに引く)を交互に発音する。
5. /s/ と /ʃ/(sh の音)の違い
例: see /siː/ と she /ʃiː/
/s/ …舌先を歯の裏に近づけ、息をスーッと流す。
/ʃ/ …唇を軽く丸め、舌を少し引いて「シー」と発音する。
練習方法:
"see, sip, sing"(舌を前に)と "she, ship, shin"(舌を少し引く)を交互に発音。
これらの音を意識して、ゆっくり・正確に練習するのがポイントです。特に「口や舌の形」に注意しながら、鏡を見たり、録音してチェックするのが効果的です。

En-Joy English
校長 ジョージ赤阪
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